旅のおとも
旅をするときに、絶対に持っていくものはいくつかある。
・本。今回は街歩きの旅なので短編集を。そして念のためKindleも
・ノート。私は日々つけている手帳をそのまま持っていく。今まではsmythsonのpanama手帳を持ち歩く手帳として使っていたが、だんだんもう少し大きく書きたくなってsohoに変更したところ。
中はblank(罫線がない)なのでちょこっと絵を描いたりショップカードを貼り付けたりしやすい。
そして万年筆も数本。
・サンタマリアノヴェッラのオーデコロン ポプリ。ホテルの部屋に入って荷物を整えてシュッと一拭きすると一瞬で自分の空間に変わる。私にとっては精神安定剤のようなもの。
・紅茶 コーヒーがなくても生きていけるがミルクティーがなくては生きていけない。
いつもはリーフで使っている大好きなBrewTea。旅用にTea bagヴァージョンを用意して。
なので、初日にすぐに買いたいものは低脂肪の牛乳。台南の牛乳はとても優しい味だった。
・テディベアのMaoちゃん。しばらくとても大事な友達の息子さんに貸し出しをしていた。おかげでイタリアと中国に旅をしてきて今や私たちより旅慣れをしている。
夫と一緒に出かけたときに二人とも惹かれて買ったテディベア。たしかイギリスの作家さんのものだったと記憶している。名前は初めからついていた。
Maoちゃんをベッドとの上に乗せると、はい、滞在のはじまり。
ベッドメーキングをしてくださる人もそれぞれで、このように枕に寄りかからせたり、枕の上に座らせたり、中にはなくしてしまったら大変とばかりに横のテーブルに置いてあったり。それもある種のその人との会話のようで楽しい。
日本では犬たちの散歩で夏は4時に起きていた。(一匹ずつ散歩をするので時間がかかる)台南でももちろんひとり朝早く目がさめる。
ここのホテルにしたのは24時間使える図書室があったから。Teabag、本、ノートそしてカメラをもって誰もいない図書室へ。
写真に写っている細長い蛇口からものすごく熱いお湯がでる。
最初の朝は湯沸かし機を探してしまった。外側がテラス。まだ暗いうちはテラスに出て朝を楽しんだ。
家族旅行だけれども、こうやって独りの時間を持つことは私にとってはとても大切なこと。
今回何冊か台湾のガイドブックを持って行った。その中で台湾とご飯に対する愛が尋常でなかった本は、これ。↓
もう、ほとばしる愛がすごい。行動力もすごい。そして外さない。この細い身体のどこに数々の食べ物が入って行ったのか。
次回は台北に行きたいと思っているけれど、もうこれ一冊で良いと思う。本当にオススメ。地図は載っていないけれど、専用のアプリを入れて本の中の食べたい写真を読み込むとグーグルマップに飛ぶ。これも便利。
途中で気づいたのだけれど、この本を書いた池澤春菜さんは大好きな作家のひとりである池澤夏樹さんのお嬢様だった。
帰りの飛行機で星野道夫さんの「旅をする木」を読んでびっくり。本の後ろの解説者は池澤夏樹さん。全然気づかなかったあ。
旅の終わりに今回は夏樹さん親子と繋がっていたんだとひとり嬉しくなった。
テラスから撮った朝の空。今日も暑くなりそうだなあと思いながら。
番外編
娘は今回ポラロイドオンリーで写真を撮った。最終日に写真をベッドに並べてみたら、あらら。これはこれで一つの独特な物語。このスタイルもおもしろい。
それにしても、一緒に旅はしたけれども見た風景は異なるものなんだなあ。
「なんだかさあ、旅の話ばっかりでつまんないよねえ。おかあしゃん、お散歩まだ?」
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