犬育てについて Rusty編

Rustyはクランバーアップさんからフォースターペアレントという制度でちょうど1歳の時に譲り受けた犬だ。


クランバーアップの見市さんが「とにかくハッピー犬ですよ。」と太鼓判を押してくださった。

来た当時はどちらかというとぽわ〜んとした感じで自分の中の物語で完結している。そんな印象だった。ハッピー犬というのはまさにそうで、いつも機嫌はいい。ひとり楽しそう。

そういう気性はロッタ、ポルカと相次いで病気になったあの時期の空気をなごませてくれた。

どっしりとしたルネと自分のリズムで楽しく生きて行くRustyがいなければ、2匹無きあと、立ち直れなかったかもしれない。


去年の春頃からRustyといわゆるほめて躾けるしつけ教室に通い始めた。それはなぜかというと以前ブログでも書いたテリトンTタッチの講習を受けたかったから。一泊で実際にTタッチを教えてもらうには自分の犬がいた方がよりよい。

家の中で共存するぶんには何の問題もないが、皆と一緒の空間で少しでも居心地よく居られるようにと思った。

喜ぶおやつを細かくして、コマンドができるたびにおやつをあげる。もちろん、最終的にはおやつなしになるのだけれど、おやつをもらう時の大きな興奮、そして散歩の時におやつのことだけを考えるようになったRustyをみて、違和感を感じた。先生はとてもよい先生だったし、意図もよく理解できたのだけれども。


そうこうするうちに、ponopono というやり方に出会った。去年の夏のこと。これはアニマルライツを尊重した犬育てのやり方で(詳しくはHPを)人間にとって都合のよい行動を教えることを目的とする従来の「トレーニング」や「しつけ」とはまったく違うもの。


具体的にいうと、静かな環境を整えて(ボール投げや引っ張りっこなどで煽ったりしない。大きな音を出さない。等)ロングリードでゆっくりお散歩させる。道を決めるのは犬。で後ろからついていくのは人。

ロングリードを使うといってもいつも伸ばしっぱなしというわけではなく、適度な緩みをもたせながらゆっくり(ここがポイント)歩く。本当にゆっくり。

Rustyはもともとのほほんと歩くのがとても好きだったし、違和感なく始めることができた。が、とにかくありとあらゆる小道を行きたがる。そしてありとあらゆる階段も上りたがる。

朝に2時間近く。夕方も同じ。もうヘロヘロに。本人も疲れるから最後は動かなくなる。ワイヤーを抱っこして散歩から帰る図は、滑稽なものだったと思う。


さすがにこれでよいのかと心配になって、主催者の川上さんに相談したところ、だんだんに短くなるということ。長くても1時間で収まるように犬の交渉してみてください。ということだった。

2ヶ月ほど経った頃だったか、ある日散歩がすごく楽になった。

今考えるとこの期間、Rustyは自分の中に地図を作っていたのだと思う。そしてこの時期から毎日自分で行きたいルートをぱっぱと組み立てるようになった。


自分で散歩のルートを決めるようになって、それまでの散歩道はもう飽き飽きしてたんだなあ、とか昨日あそこでおいしいもの拾ったから今日もチェックしたいのね、など頭の中がよくわかっておもしろい。消防署の前や工事中の様子を立ち止まってずーっと見続けたり、よそ様のお家の玄関の前から動かなかったりと小さな男の子と散歩しているようだ。

やりたいことを尊重していると、自然と私のことも尊重してくれる。

人間と犬という別の生き物なんだけれどお互いに認め合っているという関係はとても心地よく、最初は大変だったけれど(単純に体力が)このやり方と出会えてよかったと思っている。


が、はっちゃけオーリンにはまた別の話がある。それは次回に。


greenknoweの日々

犬と猫、着物、リュート。そして時々量子場調整について

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