Leica M10を買う
いったい何が起こったのか。魔が差したとしかいいようがない。
確かに台湾旅行を控えていた。
娘はかつて私が使っていたM2と、最近購入したライカのポラロイドを旅行に持っていくという。
「そうだよね。ライカで撮った写真はなにかが違う。そのときの空気の感じ、匂い、風の流れ、そして光もすべて包み込むような写真だよね。」という会話をしたときに既に流れはライカ購入へと向かっていたのか。
旅行前の日常と違う時間の流れに心が軽くなり、今M10とSUMMILUX-M f1.4/35mm ASPH.(レンズは中古で購入)が今手元にある。
(といっても、2、3日は真剣に悩んだ。本当。)
旅行の直前にレンズが届いてあたふたと台湾へ出発。
久しぶりのライカ(けれどデジカメでは初めて)は記憶より重く、そして当然のことながら一枚一枚撮るのに時間がかかる。ピントを合わせるってこんなに大変だったっけ?あれ?なぜに斜めに写ってる?絞りって開放は数字が小さくなる方だっけな?
写した写真は液晶モニターで見る限りはぽわんと頼りない感じで、もしかしたらすべてのピントがあってないかも…。まあしょうがないか慣れるまではね。
SUMMILUXの写りもなにかピタッと来ない感じで、あれ?レンズ選びを間違ったかな?とどよよんと不安になる。
が、帰国してPCで出てきた写真をみて、言葉を失う。
やっぱりすごいカメラとレンズだったのだ。あとは、私の技術の問題だ。まずは露出計を買って基礎体力を強化していこうと思う。
最近は旅行にカメラを持っていっても、ほとんど出さずじまい。2月に台北に行ったときは食べたものをiPhoneでちょこちょこ写すぐらいのものだった。もちろん、それが悪いわけではない。
が、今回ライカで必死に撮って、そしてほとんどすべての写真を絵葉書大にプリントしてみた。
た、たのしい。
プリントした写真はとても美しい。
この写真を見た友人。
「行くっ。台湾に行く。冬休みだったら行ける。私も絶対にこういうもの食べる。」
と鼻息荒く言い放った。
写真はすごい。
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2017.09.25 23:20
2017.09.25 18:47