古楽器リュートとの出会い
「ほんとうにあなたって、たまたま出会ってとか、たまたまこうなった。という展開が多い人よね。」と言われることがある。
数週間前、組紐教室に行くのに中央線に乗ったら、その電車がダイヤの乱れで「特快」から「鈍行」へ。
雨がしとしとと降っているけれども、生暖かい日でぎゅーぎゅー詰めの車内は窓が曇って真っ白。
座ってはいたものの、どうせ一時間を超える遅刻だし、なによりこの場の空気が耐えられずに電車を降りた。
このまま帰るのはなんだか残念。と、国立の本屋さんに寄る。そこで何気なく購入した本(赤木明登著 「美しいもの」)を持ってお隣のカフェへ。
本を開いたとたん、飛び込んできたページはここ。つのだたかしさんという方の「静かな音楽」のページ。
びびびと電気が走り(この時すでにこの楽器を奏でている私が頭の中ではぐるぐる回っている)、わなわな震えながら読み進めると、
・古楽は近代クラシック音楽が成立する以前のヨーロッパ音楽
・リュートはシェークスピアが活躍した時代、宮廷で愛された楽器の一つ
・リュートは琵琶の遠い親戚にあたる楽器
ということがわかった。
その場でiPhoneで検索しまくり、リュートの音をyou tubeで聴く。一瞬でその時代に飛んでいく感覚。そして、曲が…‥どの曲も心が動く。うん、間違いない。
そして検索の果てに、よい先生が三鷹にいらっしゃることを発見!
先生に体験レッスンをお願いするメールを出して、ようやく息を吐いてコーヒーを飲み終えた。
体験レッスンは期待した以上にすばらしく(音の波動が独特)、その場で習うことをお願いして今に至る。
楽器は、どういうリュートが欲しいのかはっきり決まってオーダーして手元に来るまで先生が貸して下さることになった。
ラスティ:「でもリュートだと、こんな風におひざの上には乗れないんだよね」
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